T邸 スライドショー
T邸(京都府)について
今回のT邸は、リンクさせていただいている京都の小町家さんの庭園です。
Tさんとは京都の町家見学でご一緒してお知り合いになりました。町家を購入して一軒貸しのビジネスをするのだと、お話を聞いてから一年後に「町家を買ったので見て欲しい」との連絡がありました。素晴らしい行動力!まさに有言実行!早速、拝見。建物の改装段階からご相談をお受けしました。
当社へは建具のご注文と外壁や庭園の設計をご依頼いただきました。また、私の妻が書家活動をしているので小町家さんのロゴのご依頼や小野小町の歌を扇形の和紙に書いて部屋の壁に張るなどのお仕事もいただきました。
さて、庭園ですが、まずは隣のマンションからお風呂や部屋が見えないように杉板の板塀で目隠しを兼ねた背景を造りました。庭園の中には見えて欲しくない湯沸し器や室外機がありましたので、同じく杉板を化粧材にして隠しています。
Tさんから、お風呂に浸かりながらと、座敷に座りながらとの両方の位置から庭園が楽しめるようにして欲しいとご依頼がありましたので、灯篭を主体にして目線を下げた状態での庭園構成を考えました。樹木は紅葉が楽しめるようにイロハモミジと、一輪挿しが出来るようにワビスケ(ツバキ)を植栽しています。モミジは二階の寝室からも楽しめます。
また、キキョウ、ハス、トクサ、オモトなどの下草を植えてハイゴケ(苔)と細かい砂利で上品に仕上げています。
建物正面の面格子は100年以上前建築の庄屋の邸宅で使われていた格子を再利用しています。建物内部の格子戸や板戸も同じく古い建具を寸法直しして取り付けています。古い町家の改装だったので古い建具の材料が余計に京都の町家らしさを引き立てています。
〔 設計・施工 デザイナー 神山 聡 〕


四季の仕事